荻窪のイベント「理科実験教室～水の三大実験～」のご報告

こんにちは、MOCOPLA荻窪教室です。

新年度が始まり、新1年生がたくさん増えました。

慣れないことやわからないことは2年生や3年生に聞いて、みんな楽しそうに過ごしています。

そんな4月の一番最初のイベント「理科実験教室」について、簡単にではありますがご報告します。

今回は、水の三大実験とし、身近な水をテーマに実験をおこないました。

これまでの理科実験教室の様子は、下記記事をご覧ください。

なお、昨年度は荻窪高校で外部人材として理科実験教室をおこない、先生方に講演もしました。

理科実験教室の様子

早速ですが、実験の様子をご紹介いたします。

まずは確認「そもそも水って？」

今回のテーマである「水」。

身近なもので、生きていく上では欠かせません。

ただ実験するだけでなく、学びのあるものにしたいため、「日常生活のどんなところで水が使われている？」という問いから始めました。

グループごとに話し合い、意見を共有することに。

• 洗濯
• 料理
• 水道水
• トイレ・風呂
• 飲み水

など意見が飛び交いました。

姿を変える「水」

意見の一つに「氷」が出ました。

その瞬間、「氷は水じゃないよ！」という反論が出ました。

そこで、水の三態について解説をすることに。

水を冷やしていくと0℃以下から氷になり、温めていくと蒸発の量が増えることを子どもたちと確認しました。

0℃より冷たいは作れるの？

0℃で氷に姿を変えるということは、「0℃より冷たい水」はできないということなのでしょうか？

子どもたちに聞くと、見事に「できる／できない」で真っ二つに分かれました。

氷水の温度を測ると2～5℃程度。

ここに塩を加えるとどうなるか、予想を立てて、実際に試してみることに。

すると、ぐんぐんと温度が下がっていきました。

中には、「たくさん混ぜたほうが温度が下がる！」と気づいたチームもあり、見事な観察力に驚かされました。

塩水にすることで凝固点を下げることができるということや温度が下がることを体験してもらいました。

上向きに移動する水！？

次の実験は、サイフォンの原理に関するもの。

あまり聞きなじみがないかもしれませんが、灯油ポンプの原理に近い現象のことです。

水で満たしたコップを持ち上げず、ストローだけを用いてからのコップに水を移動させるというミッション。

低学年にはとても難しいお題ですが、チームで相談しながら試行錯誤している姿が印象的でした。

ストローをスポイトのようにして水を移動させる子や、スプーンのようにすくう子など面白いアイデアに溢れました。

徐々にヒントをあげ、最終的にサイフォンの原理の説明をした後は、成功グループが出てきて、時間の関係で終わり切りませんでしたが1チーム以外はみんな成功しました。

たくさん試行して成功した時の喜びは何物にも代えがいので、最初から答えを教えないように心がけています。

これは普段の学習やレッスンでも同じで、自分の頭で考え抜く子になってほしいという想いがあります。

子どもたちの感想

・0℃より冷たい水を作るために、塩を一生懸命混ぜたことが楽しかった。温度を初めて測れてよかった（2年生）

・自分だけではやり方は思いつかなかったけど、チームで相談したり、やり方のヒントをもらったりして最終的にはうまくできた（3年生）

・水の移動の実験は、意味が分かってもやり方が難しかったから、何度も挑戦した。家でもやってみて、うまく成功した（3年生）

ご自宅でも再実験するほど楽しんでもらえてよかったです。