MOCOPLA荻窪教室の大人気レッスン「美術」とは?未就学児でも受講可能!
MOCOPLA 荻窪の美術教室の根本目標、それは、美術デザインを通して「世界にふれる〜Touching Something~」こと。
陰影にふれる、質感にふれる、音にふれる、時にふれる。
様々なものにふれながら、子ども達の変化に迫り、色と形で記録していきます。
今回はMOCOPLA荻窪のレッスン「美術」について、指針や作例などをご紹介します。
MOCOPLA荻窪教室の美術クラスについて
月額:8,800円(先着10名様限定:定員まで残り3名)
2023年3月末まで | 毎週月曜日17:10~18:10 |
2023年4月から | 毎週水曜日17:10~18:10 |
美術クラスの内容について
カリキュラム指針
ご本人の興味関心や成長に合わせて指導を行いますが、全体の進め方の指針は、一般にいわれる年齢ごとの子どもの特徴や美術に対しての取り組み方に即しています。
【未就学児〜2年生】
この時期の児童は、周りの人や物、環境などに体ごとかかわり、全身で感じ、学習では、既成の概念にとらわれずに発想する。
表現及び鑑賞の活動においても、友達の真似をしたり、つくりながら考えたり、結果にこだわらずに様々な方法を試したり、発想が次々と展開したりする。
体験と感情などが密接に結び付いているため、その場の出来事に応じて次々と活動が変わることもある。
【小学3,4年生】
この時期の児童は、ある程度対象との間に距離をおいて考え、そこで気付いたことを活用して活動することができるようになる。
表現及び鑑賞の活動においても、表し方を工夫することに意欲を示したり、想像したことを実現することに熱中したりするようになる。
また、手などの働きも巧みさを増し、扱える材料や用具の範囲が広がってくる。一人一人の児童の特性が目立つようになり、多様な試みが見られるようになるが、同時に友人の発想やアイデアを利用したり、表し方を紹介し合ったりするなど、周りとのかかわりも活発になる。
参照:岡田 京子. 成長する授業: 子供と教師をつなぐ図画工作
以上を踏まえ、美術デザインを通して「世界にふれる〜Touching Something~」ことが出来るように
絵を描き始める生徒さんには色や形に遊び感覚で慣れる体験、年長〜1年生は、絵は好きなもので世界を自由に作れる初歩体験を意識しています。
授業プログラムとしては、絵画を5枚程度描いた後に、工作を1回入れています。
指導方針
1.子どもに身を委ね、共感する声かけ
教育者の良い声かけには、発想を膨らませる力があると思います。
MOCOPLA荻窪の美術では、生徒が「今」頑張っていることに対して声かけをしています。
なぜ「今」なのか。
それは、制作は常に変化し続けるエンターテイメントのようなものであり、教育者として、予想もしなかった展開に常に対応していく必要があるからです。
例えば、「これはなに?」と1つの正解を聞くよりも、「どんなことが起きてこうなったの?」と変化を楽しみ合うコミュニケーションを意識しています。
例えば下の絵をご覧ください。
完成した星の周り、実は黒一色ではありません。下地を観るとペールブルーや深緑、えんじ色が塗り込められているのが分かります。
黒背景に星モチーフというシンプルな構図は、塗り初めから作者自身決めていたわけではなく、自由に色を重ねていって出た黄色の模様に着目して、黒で縁取って浮かび上がらせるようにしたそうです。
「これはなに?」と聞くだけでは、子どもの口から上記の言葉を引き出すことはできません。
よく鑑賞すると、チューブの絵の具で出した黒色にはない複雑性を感じられますね。
よく使う声かけ
「どんなイメージ/予定になるの?」…想像力の後押し
「あぁこういうふうに(状態に)なったんだ!」…見ていてくれたことへの安心感
「どう見ればいいかな?」…客観的鑑賞/作品の見直し
「なぜそう思ったの?」…例:できたものに湧いた感情。その正体の深ぼり
聞く、見る、触れる、感じる、そして表現することで世界がわかってくるんです。
よく、美術デザインの界隈の人たちが、「自分の世界を持っている」と言われることが多いですが、答えはこれだと私は思います。
逆に、多用しない声かけ
それは、「うまいね」という言葉。
使いやすく、個人を尊重しているふうに聞こえますが、同時に危うい言葉でもあります。
うまい・へたが成り立つ条件とは、事前にオリジナリティを合わせ持っている状態であると考えます。
未就学児や小学校低学年のお子さんは、外部に捉われない経験の積み重ねが必要不可欠です。
他人の基準ではなく、うまい・へたを自分で判断できる力を身につけてほしいものです。
うまい絵は、一朝一夕に得られるものでも、指導者に褒められることでもありません。
2.子どもが作り出す歓びを味わえるような指導
生きていれば色々なことが起こります。
心震える体験、身震いする体験など。
小さい頃は特に、何にでもワクワクして、世界は不思議で溢れていたことでしょう。
小さな体では、大人の何倍もの速さで細胞分裂が起こっています。
常に変化しているのは体だけではなく、心や脳みそも同じです。
言葉だけでは収まりきらない体験や気持ち、興味関心が湧いた時に、それを絵画や工作を通して誰かに伝えられる歓びが得られる教室を目指しています。
準備、後片付けの時間を大切にしています
現在のクラスには、小学1年生1名、未就学児が4名(その他2名入会済み)加わり、現在は7名の子どもが在籍しています。
17:10~18:10の授業内で、始まり10分前から準備を始め、残り5分前から片付けを全員で行います。
机や道具、洗い場など、色を沢山使う分、他のどのレッスンよりも汚れやすいです。
だからこそ後片付けの重要性を指導しています。
「自分が次使う時、白いパレットに色を乗せたら気持ちがいいよね」「みんなで使う場所だから、沢山好きなことした分、元に戻してあげようね」と話すうちに、約1年間通い続けている3名の掃除意識、能力はとても高くなりました。
自らを「キュッキュ隊」と名付け、元気に声を掛け合っています。
MOCOPLA荻窪教室での作例
絵画
どんな作品を作ったのかを時系列でご説明します。
4月~7月
はじめの頃は、海洋生物が好きな子、お花の好きな子など、興味に合わせて図鑑を参考にしていました。
こんな指導をしました
➀ モチーフそのものに興味を持ち、虫の目でよ~~く見て描いていくこと
➁ さらに紙全体を見る鳥の目の視点を養うこと
➂ 紙の白は、そこに世界がないってこと
9月以降
慣れてきてからは紙に余白がなくなり、色で端まで塗り切れるようになってきました。
【年長】
グラデーションや虹が好き。パレットで丁寧に一色一色作っていました。
自分の名前の由来となった、実際にある御神木の杉。「おじいちゃんの家の近くにあってね、とても背が高くてね!」とアイデンティティを絵に描き起こす喜びを話してくれました。
【1年生】
色を何度も何度もまぜ、紙の上で重ねる動作が好き。
結果的に背景の空はありきたりな青一色ではなく、後ろにサーモンピンクやからし色が垣間見える多層な空間に。
【年長】
お母さんに心配されるほど長いこと棒人間に魅了されています。
絵画的に棒人間は記号とみなし、避けたいものですが、絵画鑑賞の経験も浅い年齢。今の本人の世界で棒人間が面白いなら、このままのびのびとその世界を見せてほしいと思いました。これから沢山の絵画出会い、自分で気づく方が価値があると考えました。
空間づくり
クラシックの名曲、ドビュッシー「月の光」ベートーヴェン「月光」を聴き音楽から、想像された情景を、柄も何もない白い和紙だけで作り上げる授業。
切り貼りや折ることで、形や表情を変える紙の可能性に気づいてもらうことが狙い。
指導者の「どんなふうに作ってくれるだろう」というワクワクは子どもたちにも伝わり、「何ができるだろう」という期待感につながる。
夜空を表すために天井に星を沢山つけたい、とホワイトボードを使い意見交換。
和紙を重ねるほど陰影が出て、沢山取り付けると、奥行きが生まれます。
普段見慣れた教室が、いつもより暗くなって、天井からつたのようなものがぶら下がりました。
想像意欲は止まらず、木の実や南国風の葉っぱを取り付けはじめました。
「ねえ、こんなアイデアはどう?」「いいね、一緒にやろう」と共に協力関係を育み、自分たちの意識一つで、いつもの景色を変えることができる特別感を楽しんだ時間となりました。
今後について
月1回の美術体験をおこないます
モコプラ生、外部生含め、月に一度から二度、普段は体験できないような芸術体験を開催したいと思っています。
日本の伝統芸能や異文化との触れ合いを通して、見えるそこで生きる人々の世界は、私たちに新たな視点と世界観の創造を育んでくれると信じています。
時期 | 内容(予定) |
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2月 | 五美大展 国立新美術館で開催されるファイン系の絵画展を鑑賞 |
4月 | 写生に出かけよう 「芽吹」 |
5月 | 写生に出かけよう 「新緑1」 |
7月 | 写生に出かけよう「新緑2」 |
8月 | 写生に出かけよう 「水」 |
9月 | 写生に出かけよう 「紅葉」 |
10月 | 写生に出かけよう 「実り」 |
詳細は決まり次第追って告知します。
さいごに
MOCOPLA荻窪のレッスン「美術」では、絵画や工作などをおこない、子ども達の好奇心や世界を拡げる声かけで指導をしています。
無料体験は2023年2/19(日)15:00~16:00でおこないます。お気軽にご参加ください。